2025.12.19

マンション構造の種類

マンション構造の種類について知っておきたい基礎知識

マンションを購入・売却・賃貸する際に、立地や間取り、築年数と並んで重要なのが「マンションの構造」です。構造は建物の安全性や耐久性、遮音性、さらには資産価値にも影響を与える重要な要素です。今回は、代表的なマンション構造の種類と、それぞれの特徴について分かりやすく解説します。

【RC造（鉄筋コンクリート造）】

RC造は、鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造で、現在のマンションで最も一般的です。鉄筋が引っ張る力に強く、コンクリートが圧縮に強いため、耐震性・耐火性に優れています。また、壁や床が厚くなるため遮音性も高く、上下階や隣室の音が気になりにくい点が魅力です。一方で、建築コストが比較的高くなるため、価格や家賃がやや高めになる傾向があります。

【SRC造（鉄骨鉄筋コンクリート造）】

SRC造は、鉄骨の骨組みに鉄筋コンクリートを組み合わせた構造です。RC造よりもさらに強度が高く、高層マンションや大型マンションで多く採用されています。耐震性・耐久性ともに非常に優れており、揺れに対する安心感があります。ただし、建築費が高額になるため、物件価格も高くなる点には注意が必要です。

【S造（鉄骨造）】

S造は、柱や梁に鉄骨を使用した構造で、比較的軽量なのが特徴です。中低層マンションや賃貸マンションで多く見られます。工期が短く建築コストを抑えられるため、家賃や価格が手頃な場合が多い一方、RC造やSRC造と比べると遮音性や耐火性の面ではやや劣ることがあります。音の響きやすさが気になる方は、内見時に確認しておくと安心です。